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OPPOSITE-OCCLUSION

下あごが前に出ている

  • 横から見た時に、下あごが上あごより前に出ている状態で、「受け口」「反対咬合」といわれます。また、「下顎前突」とも呼ばれます。歯の傾斜を主な症状とする「歯性」と、下あごの過度な成長や上あごの成長不十分による「骨格性」のものとに分類されます。
    歯がかみ合わないため食べ物を噛み切りにくく、しっかり噛むことができません。また発音にも影響し、聞き取りにくいこともあります。
    あごが長く見えるため、コンプレックスを抱く方も多くいらっしゃいます。

  • 反対咬合の原因

    骨格の遺伝的な要因

    骨格性の反対咬合は、遺伝的要因によって起こると言われています。両親のどちらかが反対咬合の場合、同じような骨格になる傾向が見られます。

  • あごの成長のバランスが悪い

    下あごの過成長や上あごの成長不足など、上下のあごの成長に異常が見られます。上あごの成長不足の場合は、上あごの成長時期である7歳頃までに正しい成長を促すことが大切です。また、下あごは、思春期ごろに体の成長に合わせて急激に大きくなる特徴を持っているため、成長のピークが来る前に治療を終えることが重要になり、それ以降は外科的治療が必要になる場合が多いです。そのため反対咬合は早期の治療が望まれます。

  • 前歯が反対に傾いている

    上あごの前歯が舌側に下あごの前歯が唇側に傾いていたり、生え変わりが良好に進まない場合、上下のあごに骨格的な問題がない場合でも反対咬合になることがあります。上の歯が下の歯の前にないと下あごの成長をストップさせる手段がなく骨格性に移行するリスクがありますので、早期に反対咬合を改善し、あごの成長を正常化することが大切です。

  • 日常生活の習慣やクセ

    長く指しゃぶりをしていた、舌で下の歯を強く押す・上唇を巻き込んだり無意識に下あごを前に突き出すなどといった幼少期のクセが、反対咬合につながるケースもあります。また、いつも同じ側で頬杖をつく、片側だけで食べ物を咀嚼するなどのクセも年月を経て、下あごの変形を促してしまうこともあります。

  • 口呼吸

    鼻炎などの慢性的な疾患やクセで口呼吸になると舌の位置が低くなり、舌による刺激が上あごへ届かなくなるため正常な成長を促せず、逆に下あごを刺激することにより下あごが過成長してしまうことがあります。また、舌の位置が低くなることで舌が下の前歯を前に押し、これが原因で徐々に下顎前突になっていく場合もあります。

  • 反対咬合をそのままにすると起こる症状

    成長とともに受け口が顕著になる

    お子さまに反対咬合の症状があると、正常な顎骨の成長を阻害し成長とともにさらに状態が悪くなることがあるため早期に治療することが望ましいです。2~3歳頃から使用できるマウスピース型の矯正装置もあります。

  • むし歯や歯肉炎のリスクが高まる

    口が閉じにくく少し開いたままになりがちなため、口腔内が乾燥し細菌が繁殖しやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。また、口臭の原因にもなります。
    本来と逆のかみ合わせが歯ぐきや歯を支えるあごの骨へ負担をかけるため、歯ぐきが下がりやすく歯周病を悪化させることもあります。

  • 顎関節症や奥歯喪失のリスクが高い

    通常は下のあごを前後左右に自由に動かすことができますが、反対咬合の場合、あご全体が固定されてしまうので動かすことができず、会話や食事のときに顎関節に負担がかかります。また、食事の際に噛めるようにあごの位置を補正しようと動かしたり、前歯で噛めないことで奥歯ばかりで咀嚼するため、顎関節や奥歯に負担がかかります。それにより、顎関節症や奥歯喪失のリスクが高まります。

  • インビザラインを使用した反対咬合・叢生の矯正症例

    • BEFORE

      before
    • AFTER

      after
    通院時の年齢14歳
    性別
    通院目的無料矯正相談
    学校で受け口をからかわれコンプレックスに。
    診断反対咬合・叢生
    いわゆる受け口。また、上顎の前歯2本(中切歯)に比べてその隣の歯(側切歯)が内側に位置。犬歯が外側に飛び出し八重歯に。
    処置内容インビザラインコンプリエイシブパッケージ
    IPR、アタッチメント、第一小臼歯(上下左右計4本)を抜歯
    途中むし歯治療を行いアライナー追加
    通院回数・期間約2年3ヶ月(現在継続中)
    費用649,000円(税別:590,000円)
    リスク・副作用下記の共通内容参考
    備考夏休みに着用時間22時間が守れる日が少なく、アライナーの交換を1週間から10日間に延長し、装着時間やアライナーの適合状態の改善後1週間交換へ戻しました。反対咬合では顎間ゴムが必要になるケースが多い中、アライナーだけで矯正することが出来ました。歯並びに強いコンプレックスをお持ちでしたので、「キレイになった歯並びを見て!」と家族に写真を送って喜ぶ姿が印象的でした。
    ※アタッチメント:写真の白い突起物。予測実現性の高い歯牙移動を実現するため取り付ける補助装置
    インビザライン症例一覧
  • インビザラインファーストを使用した正中離開(空隙歯列)・反対咬合の矯正症例

    • BEFORE

      before
    • AFTER

      after
    通院時の年齢9歳
    性別
    通院目的正中離開が気になる
    診断正中離開・反対咬合
    上顎前歯(中切歯)の間に舌癖が原因の大きな隙間。隣の歯(側切歯)の萌出スペースがなく叢生になる可能も。横からみると下顎の前歯2本(中切歯)が上顎の前歯より前に出ている。 上顎左右・下顎左の第二小臼歯(永久歯)が先天性欠損。
    処置内容第二乳臼歯(乳歯)を抜歯、第一大臼歯(永久歯)の萌出誘導。第一大臼歯の萌出後、インビザラインファーストを開始。
    アタッチメント
    通院回数・期間約8ヶ月(現在継続中)
    費用437,800円(税別:398,000円)
    リスク・副作用下記の共通内容参考
    備考開始後4ヶ月で被蓋(上下顎の歯の重なり)が入れ替わり、反対咬合が改善されました。8カ月で主訴の正中離開も改善、上顎側切歯萌出中。永久歯萌出をサポートし、歯列の拡大・改善、維持のためにも現在継続中です。
    アタッチメント:写真の白い突起物。予測実現性の高い歯牙移動を実現するため取り付ける補助装置
    インビザラインファースト症例一覧